中国政府公認高級茶芸師・高級評茶員の店主がセレクトするプレミアムな台湾茶・中国茶・茶器をお届けします。
お茶の知識
台湾茶・中国茶の種類
お茶の起源
お茶と人類との出会いは、紀元前3400年ごろまでさかのぼるという説があります。中国の神話に登場する農業神『神農』は山をめぐり歩き、人間に適している食料を求めて野草や樹木の実・葉を食べ、毒にあたった際に解毒に用いたのが『茶の葉』であるといわれています。また、一枚の茶葉が偶然お湯に落ちてできたお茶を飲み、おいしさや薬効に気づいて後世に伝えたという伝説もあります。
その後、時が流れて生活様式が変わる中で、お茶も文化としてスタイルを形成することになりますが、神話に登場する茶葉の存在価値は今の時代も変わりません。
茶葉の種類
緑茶
中国・台湾でいちばん多く生産され、消費されるのが緑茶です。日本の緑茶と同じく、茶葉を発酵させない『無発酵茶』ですが、工法は異なります。茶葉を蒸すことで発酵を止める日本茶に対し、中国では釜炒りが主流。そのため、日本茶よりも渋みが少なく、爽やかな後味が特徴です。
香りを重視するのも中国茶の特徴。青豆や炒り豆、栗などに例えられる香ばしさが持ち味。
くせが無く、日常茶にふさわしいお茶です。
【代表的な茶葉】
- 明前西湖龍井
- 明前獅峰龍井
- 洞庭碧螺春
- 黄山毛峰
白茶
生産量が極めて少なく、高級茶として扱われる白茶。白い産毛に包まれた新芽や、上質な若葉だけを集めて、日光に当てて乾燥させ、微発酵させたあと釜炒りする『弱発酵茶』です。
その味わいは繊細で優しく、あとにほんのりとした甘みが残ります。
グラスを使って淹れると茶葉が上下に動く様子が鑑賞できる、目でも楽しめるお茶です。
【代表的な茶葉】
- 白毫銀針
- 白牡丹
- 寿眉
黄茶
工程に手間がかかるため、作られる量が少なく貴重なお茶である黄茶。『悶黄(もんおう)』と呼ばれるその工程は、茶葉に菌をつけて積み重ね、高温多湿の空間で発酵させるものです。『軽発酵茶』と独特の風味と色合いが生まれますが、味わいは渋みの無い緑茶に似ています。
【代表的な茶葉】
- 君山銀針
- 蒙頂黄芽
青茶
日本でもっとも有名な中国茶である烏龍茶は、この青茶に含まれます。ある程度発酵を進ませてから発酵を止める『半発酵茶』と呼ばれますが、発酵の止め方や発酵度合いは様々で、バラエティに富んでいることが特徴です。
青茶は『香りを聞く』といわれるほど香り高いのが魅力のひとつ。それを十分に楽しむための茶器もあるほどです。
【代表的な茶葉】
- 大紅袍
- 凍頂烏龍茶
- 鉄観音
- 東方美人
- 阿里山高山茶
黒茶
ダイエット効果があるとして日本でも有名なプーアル茶はこの黒茶に分類されます。緑茶の工程の後に麹黴(こうじかび)による発酵を行う『後発酵茶』。数年寝かせたものはヴィンテージものとして高値で取引されることも。
洗茶でほこりやにおいなどを洗い流していただく飲み方もあります。
【代表的な茶葉】
- 七子餅茶
- 普洱小沱茶
- 普洱散茶
紅茶
茶葉の持つ酸化酵素の働きによって、完全に発酵させた『全発酵茶』。
英国の文化として定着した紅茶も、起源は中国にあり、ここからヨーロッパに伝えられました。インドやスリランカ産に比べてタンニンが少なく、渋みをあまり感じないのが中国紅茶の特徴。ブレンドしたり、ミルクや砂糖を加えたりせず、ストレートでいただくのがおすすめです。
【代表的な茶葉】
- 祁門紅茶
- 正山小種
お茶の淹れ方
台湾茶・中国茶は、茶葉の種類がとても豊富。そして、茶葉の特徴に合わせた茶器で淹れる事で、おいしさは格段に違ってきます。
ここでは、それぞれの茶器でのお茶の淹れ方をご紹介します。
茶葉の商品ページ下部に、どの茶器が合うのかをご紹介していますので、茶葉に合わせた茶器選びもお楽しみください。
お茶の知識
豊富な種類・歴史・産地など、知れば知るほど奥深い台湾茶・中国茶の世界をご紹介します。
これを知っておくと、なぜかお茶のおいしさが増すような気がしますよ。
茶器のいろいろ
中国茶を美味しく淹れるための茶器には様々な種類があります。
中国茶文化の礎を築いたとされる、唐代の茶聖、陸羽は『茶経』の中で「器為茶之父、水為茶之母(器は茶の父、水は茶の母)」と著しています。
茶器と水は美味しいお茶を淹れるための大切なものだという事がわかります。
中国茶がはじめの方
中国茶を始めるにあたって、何から始めたらいいのか分からないお客様がいらっしゃいます。
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